ゴール設定で天職をつかむ!(1)

目次 

  1. 最初は新しい事ばかり 
  2. 気がつけば、同じことの繰り返し 
  3. 得意不得意も思い込み? 
  4. あなたの知らない職業たち 
  5. 新しい世界を見えるようにする 
  6. ゴールが先、認識は後 
  7. ゴール設定が難しい時は 
  8. 現状の外側のゴールで、次のステージへ 

ゴールのない人生は、たぶん退屈だと思います。なぜなら、ゴールがなければ見えるものがいつもと同じで、何ら代わり映えがしないからです。 

最初は新しい事ばかり 

若い頃はそれまでの体験の量が少なくて、新しいコトに出会う機会が無限にあると思えます。だから、いま興味のある狭い範囲でえり好みをしても、まだまだたくさん新しいコトがあって、その一つひとつにチャレンジしていけば退屈しません。そして、その体験から得た知識や学びを通じて、自分の好みや得意なことをより深く知っていきます。 

職業について言えば、学校を卒業して就職したての頃は、与えられる仕事がどんなに単純なことでも新鮮でしょう。仮に最初の仕事に飽きたとしてもまたすぐに次の仕事に出会えるので、当面の間は退屈しません。  

気がつけば、同じことの繰り返し

けれども、5年や10年と比較的長い時間が過ぎる頃には、仕事上の得意な分野と不得意な分野を自覚するようになって、出来るだけ不得意な分野は避けるようになります。すると、本質的な違いがなく、よく似たような仕事ばかりをこなすだけになり、「これは、全く初めての感覚だ!」と感じることは少なくなります。  

得意不得意も思い込み? 

実際には、自分の好みや得意不得意も半分くらいは単なる思い込みかも知れません。なぜなら、もともと狭い領域でしか自分の力を試していないし、あなた自身も周りの他人も、あなたの価値や能力をきちんと評価していないからです。 

要するに、少なくともあなたは自分の価値と能力を過小評価しているのです。 

そんな風に低い自己評価の状態で、どんなに今の仕事が自分に合っていると言っても、まったく当てには出来ません。本当はもっとやれること、もっとやりたいと思えることがあるはずです。 

あなたの知らない職業たち 

この世の中にどれだけの種類の職業があるのかを考えてみてください。多分、今あなたが思いつくのは、これまで経験した職業や誰でもよく知っている職業、そしてそこから容易に推測できる職業くらいでしょう。ほぼ間違いなく、あなたは世の中にある職業のうちのほんの少ししか知らないのです。 

あなたが慣れ親しんだ職業の世界以外にも、今のあなたには見えていない、楽しくて、しかも社会の役にも立つ職業はたくさんあるのです。 

これまでは一生懸命に新しい職業を探し求めているつもりでも、いつもと代わり映えのしない世界の中だけで探していたので、結局はワクワクするような新しい選択肢が見えなかったのです。 

新しい世界を見えるようにする 

自分の新しい可能性を引き出してくれるような職業を見つけようと思ったら、闇雲に探し始めてはいけません。まず自分が見えていない世界を見えるようにするのが先決です。 

あなたが見ている世界には存在しないたくさんの職業は、今のあなたにとってはまったく重要ではありません。だから、あなたにとっての天職と言える職業は、今はスコトマ(盲点)に隠れて見えなくなっています。重要ではないから興味や関心が湧かず、それゆえその職業についての情報に触れる機会があったとしてもスルーしてしまって認識できません。 

ゴールが先、認識は後 

では、スコトマを外して天職に出会える可能性を高めるにはどうすればいいのでしょうか? 

それは、以前にブログでも書いたように、現状の外側にゴールを設定すれば良いのです。「ゴールが先、認識は後」なのです。 

職業について自分は社会に対してどんな機能を提供したいのか、そしてどんなことを達成したいのかを考えて、現状の外側にゴールを設定してみる。転職先の企業やポジション、それによって得られる報酬などをゴールにするのではなく、達成したいこととそのために提供できる機能を中心にゴールを設定するのです。  

ゴール設定が難しい時は 

でも、現状の外側は見えないので、なかなかそこにゴールを設定するのは難しいと思います(だから、コーチがいるのです)。 

その見えない現状の外側を見やすくするには、やはり世の中全般に対しての知識が多い方が有利です。新しい知識を得たり、学んだりするには面白いと感じて興味が湧かないと続かないので、普段からとにかく少しでも心が動いた対象について、すぐその場で調べてみる、体験してみる、できれば一定期間集中して取り組んでみるというのを習慣にすることをお勧めします。 

まずはざっくりとで良いので、自分の知っている領域を増やすのです。全く知らない分野を徐々に減らしていくのです。 

そうやって、知識ゼロの分野を減らしておけば、何か新しい出来事に出会った時に、知識は浅いけれど全く知らない訳ではない分野との関連性が発見できて、さらに詳しく知りたいと思うことが増えて来ます。そんなことを繰り返しているうちに、現状の外側を見る素地が出来てくると思います。 

現状の外側のゴールで、次のステージへ 

さあ、いまのコンフォートゾーンから飛び出すために、まず現状の外側にゴールを設定しましょう。あなたには、もっとできること、もっとやりたいと思えることがあるはずです。 

現状の外側のゴールがあれば、次のステージに進んで行けます。高いエフィカシー(自信)を維持して進んで行ってください。