どうやってあなたは、今の価値基準を身につけたのでしょうか?
ここで、前回のブログは終わっていました。
生まれた時は、マインドは真っ白なキャンバスのように、まだどんな価値観にも染まっていなかったはずです。
そもそもあなたが自分はこういう人間だと思っている「自己イメージ」はどのようにして出来たのでしょうか?
ここで自己イメージといった時、それはあくまで自分はこういう人間だろうと考えている人物像であり、また他人からこういう人間だと思われていると自分で思っている人物像であって、実際にあなたがどんな人なのかということとは別です。
性格や得意不得意、あらゆる物に対する好みなどは、何かがきっかけで変わることも多いでしょう。
それほどカチッと固定されたものではないけれど、なんとなく自分はこういう人間だという自己イメージを持っているわけです。
そして、その自己イメージは赤ん坊から成長する過程で、家族や周りの他人があなたに対して発した言葉が元になっています。
単に「〇〇ちゃんは、大人しいね」「いつもグズグズしているわね」「ちっとも言うことを聞かない子ね」などと言われただけでは、その通りの自己イメージは作られません。
でも、あなたがその言葉を「私って、×××なんだ」と受け入れてしまうと、それがやがて自己イメージに取り込まれてしまいます。
特に小さい頃は、圧倒的に親を含む大人に依存して生きているので、大人の言うことに反論する力はありません。だからほとんどの場合、子どもは大人から言われたことをそのまま受け入れてしまいます。
そして、一旦受け入れてしまうと、その「×××なんだ」という言葉を何度も思い出し、セルフトークとして自分に語りかけると、その言葉につられて「×××」な映像が思い浮かび、そして、「×××」と関連付いた感情を想起させてしまうのです。
セルフトークは1日に4〜5万回行っていると言われていて、多くは記憶を元に自分自身に語っています。
そして、人は嬉しかったり楽しかったりしたポジティブな出来事よりも、危なかった事や失敗した事をより覚えているという性質があります。これは進化の過程で、生存の確率を高めるために獲得した性質です。
だから、セルフトークもネガティブな内容になりがちです。あまり思い出したくないネガティブな記憶を何度も何度も思い出して、セルフトークするのです。
その結果、セルフトークで語ったことを自己イメージに取り込んでしまいます。
言葉には不思議な力があります。言葉はイメージを想起させます。
山と言えば、どんな山が思い浮かぶでしょうか?
アメリカと言えば、どんな映像が浮かぶでしょうか?
名詞に限りませんが、言葉を発するだけで、動的な映像が浮かんでくるものです。
そして、過去の体験について何か言葉で発すると、その時の映像が思い浮かぶと共に、感情が沸き起こって来ます。
言葉が映像を想起し、そして映像が感情を想起するのです。
しかも、何度も何度も。
実際の体験は一度でも、セルフトークによって何度も何度も言葉に出すことによって、追体験してしまうのです。
その結果、すっかりあなたはセルフトークした通りの自分になっていくのです。
自己イメージ通りのあなたになっていくのです。そして、自己イメージに合った価値基準を取り入れていくことになります。
すでにあなたはたくさんのネガティブな要素を自己イメージに取り込んでしまっていますが、その自己イメージは固定的なものではありません。
これからいくらでも変えていくことが出来るものです。
そのためには、意識してポジティブなセルフトークを増やしていくことが大事です。セルフトークをコントロールするわけです。
そうすることで、自己イメージが改善することができます。
このポジティブなセルフトークを行っていくのに、元祖コーチと言われるルー・タイス氏が「アファメーション」という方法を紹介しています。アファメーションとは、未来における特定の状況を、マインドの中で事実として認識して宣言することです。
アファメーションを作る際のルールを簡単にお伝えしますので、ぜひ、一度試してみてください。
【アファメーションの11のルール】
- 個人的
- 肯定的
- 現在形
- 達成を示す
- 比較をしない
- 動作を表す言葉
- 感情を表す言葉
- 正確さ
- バランス
- 臨場感高く
- 機密性を保つ