目次
- パフォーマンスを上げるには、新しいコンフォートゾーンに移行する
- エフィカシーを上げる
- コーチでなくともエフィカシーは上げられる
- 新しいコンフォートゾーンに慣れる
- エフィカシーとゴールは分けられない
パフォーマンスを上げるには、新しいコンフォートゾーンに移行する
コンフォートゾーンは「いつもの自分」を反映したところなので、その中ではいつものパフォーマンスを発揮できます。そして、コンフォートゾーンの外に出てしまうと途端に失敗やしくじりをしやすくなって、パフォーマンスが著しく下がってしまいます。
だからパフォーマンスを上げようと思えば、それに相応しい新しいコンフォートゾーンに移行しなければなりません。
エフィカシーを上げる
そこで重要になるのが「エフィカシー」です。
エフィカシーとは、「自分のゴールに対する達成能力の自己評価」のこと。自分はそのゴールを達成できるという自信があることと言えます。
自己評価なのだから、自分が設定したゴールを自分で勝手に達成できると思えばそれでいいのです。ところが、ほとんどの人はこれがなかなか出来ません。過去の実績がないと他人に認めてもらえない世の中で生きているので、致し方ないかも知れません。
コーチでなくともエフィカシーは上げられる
だから世の中にコーチがいて、その重要な役割が「クライアントのエフィカシーを上げる」ことなのです。コーチでなくても、周りにいる人が根拠なしに「君なら出来る!」と励ましてあげればエフィカシーは上がるでしょう。信頼する誰かが背中を押してくれるだけでもエフィカシーは上がるのです。
エフィカシーが上がると「自分もやれそう!」と思えて、出来そうな事と選択肢がどんどん見えてきます。
新しいコンフォートゾーンに慣れる
すると、今のコンフォートゾーンの外に出ることに対する居心地の悪さは軽減されます。けれどもまだその時点では、新しいコンフォートゾーンへ移行できません。さらにもう一段階先に進んで、新しいコンフォートゾーンに慣れ親しむことが必要です。
そのために新しい自己イメージと新しいコンフォートゾーンを詳細にイメージして、その臨場感を高めてていきましょう。要するに、イメージトレーニングをするのです。
自分が成長し、その企業や組織を引っ張っていく立場になった時、どんな自分になっているのか?また、一緒に仕事をしているメンバーや職場の雰囲気、取引先との関係や社会の中でのポジションなどコンフォートゾーンを具体的に描いて、そこに臨場感を感じていくのです。
ここまで来ると、ようやく新しいコンフォートゾーンが当たり前になって、これまで無意識に行なってきた判断や行動も次世代人材に相応しいものに変化していきます。
エフィカシーとゴールは分けられない
ところで、みなさん気付いておられたでしょうか?エフィカシーとは、「自分のゴールに対する達成能力の自己評価」のことでした。そうすると、そもそもゴールがなければ、それに対する達成能力を評価しようがないのです。
そこで、次回はいよいよ「ゴール」についてお話しします。
(『次世代人材を育成する7️⃣』につづく)